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オタク思想とオタク地獄とラブコメと萌え4コマ漫画

椿乙女さんの心の声における刑部聖さんへの呼称について

あけましておめでとうございます。

 

2019年ですね。

 

それはさておき荒井チェリー先生作品の1つ、過去にキャラットで連載されていた"せいなるめぐみ"をご存知でしょうか。

 

私はリアルタイムで読んでいませんでしたが、荒井チェリー先生の傑作集、Cherry etc.の下巻や、単行本を購入することで読みました。 

 

  

  

 

せいなるめぐみは、三者三葉主人公の1人である葉子様の中学時代の友人である、刑部聖が高校進学を機に通っていたお嬢様学校である迷迭香女学院から隣の市の普通高校に籍を移し、

 

そこで再会した聖の従姉妹、一柳ひよりちゃんと、ひよりの幼なじみの新宮光正君や椿乙女さん達と仲良くなり、その日常を描く...みたいな話です。

 

ここではその椿乙女さんの話をします。

 

椿乙女さんについて、登場人物紹介の文を引用すると「脳内ツンデレ。旅館の娘。」

 

 

彼女は表面上は穏やかな物腰で人と接するのですが、内心はとんでもない事を考えていたりして、周囲に悟られる事なく暴走するキャラで見ていて飽きません。面白いキャラです。

 

 

例1(聖への心の中での呼び名を考える椿乙女さん)

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例2(聖に褒められる妄想をする椿乙女さん)

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彼女は登場人物紹介にもあるように、椿旅館という老舗旅館の娘として生まれ、これまで欲しいままにしていたお嬢様キャラを聖に奪われ、あれやこれやで対抗意思を持ちます。心の中で彼女への叫びを放ち続けるのですが、心の中での聖への呼称も物語が進むにつれ変化していきます。

 

そこで1巻を読んでいると、心の声であまりにも聖を意味する単語が多いと感じました。

 

そういうわけで、本記事は"何回心の中で聖を意味する言葉を発したか?"という問いに答えるべくコマを数えた、というものです。

 

 数えるに当たって以下の注意をば

  • 数える基準は、"聖を意味する単語"のみとします。例えば「刑部の娘」「刑部の」という呼称を用いることがありますが、コマによって「刑部」は家そのものや家系を表す事があるため、そういう場合はカウントしません。
  • また、「刑部の家」という表現の「刑部」についても、彼女の住む家に対する言及なのでカウントしません。
  • 乙女の想像の中の光正君が「聖ちゃん」という部分は"彼女の"心の声ではないと判断したためカウントしません。
  • 心の声があるコマのカウントについて、「!?」だけのコマはカウントしません。
  • 1巻書き下ろしは迷迭香の話をしているだけだったので記載しませんでした。2巻書き下ろし、2巻カバー裏も似た理由で記載していません(調査目的はどれくらい聖を意味する単語を話しているか)

 

まず1巻収録分です。

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
刑部の娘       6 4 3 1 3 3 1        
刑部の       1 5 1 1 4 3 2        
聖たん               1   3 2 2    
聖さん               1            
聖ちゃん               1            
聖さま               1            
聖きゅん               1            
聖たま               1            
聖りゅ               1            
                             
心の声があるコマ       21 13 10 9 10 15 13 7 5 1 7

 

 

1,2,3話はそもそも乙女ちゃん未登場です。

 

また、聖さん〜聖りゅについては呼称を悩んでいる部分なので1度のみの登場です。

 

13話については女子校の事考えてただけですね。


このように、1巻は結構呼び名が推移するのですが、グラフでまとめてみると以下の感じになりました。 

 

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最初は刑部の娘、と呼んでいますが早口(?)になってくると"娘"を省略して"刑部の"になる印象。呼び方が決まってからはずっと聖たんと呼んでいます。*1 *2 *3

  

 

2巻収録分は次のようになりました。

15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
刑部の娘     1                        
刑部の     1               1        
聖たん     4       1 1   1     1 2  
                               
心の声があるコマ   4 13 5 3 6 2 9   2 9 5 7 6  

 

17話で急に刑部呼びに戻っているのは「裏切られたのでは?」という疑念によるもの。25話も似たような理由ですね。*4

 

 

 

まとめ

 

心の声があるコマの数 182
   
“刑部の娘”の数 22
“刑部の”の数 19
“聖たん”の数 18
“聖さん”の数 1
“聖ちゃん”の数 1
聖さま”の数 1
“聖きゅん”の数 1
“聖たま”の数 1
“聖りゅ”の数 1
   
聖を意味する単語の数 65

 

というわけで、1コマに1回聖を意味する単語を発すると思うと3コマに1回くらいは聖に叫んでる事になりますね。*5まあ序盤で叫びまくってるから後半はそうでもない。

 

後半は心の声少なめでみんなと結構話している印象があるのですが、そういった暴走?百合妄想?が大人しくなったな、と思っているとぶっこんできて、キャラの強さみたいなのは時間経過でちっとも失われません。

 

それにしても物語の後半は読んでいるとやはりシリアスな空気が流れたりして、ちょっと悲しい気持ちになりかけるのですが、流石荒井チェリー先生の漫画というか、すぐにギャグでそんな空気を緩和してくれるというか、基本的に笑って読んでいられますね。

 

というわけで情報でした。一応ダブルチェックとかしてますが、間違ってたら教えてください。あと数え方がおかしいとかの指摘があればください。

 

 

参考文献

 

荒井チェリー, せいなるめぐみ(1), 芳文社, 2010

荒井チェリー, せいなるめぐみ(2), 芳文社, 2012

 

*1:そんなもんグラフにしなくてもわかるだろ!とは思うんだけど数字で見れるとちょっと楽しくないですか

*2:それとグラフ書いてるけど、コンスタントに出番が多いわけでもないので単純な数値比較は出来ないっていうかこのグラフの意味はあまりない

*3:まあ"聖たん"が"刑部の"、"刑部の娘"を追い抜く瞬間がちゃんとあるよってことで

*4:憎いやつめ...!と言いながら「い...いやちょっと憎いやつ...いや小悪魔め...っ!」と少しやわらかくなる所が非常に好きです

*5:その計算はおかしい、というのは尤もなので統計が詳しい人ちゃんとやってください