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オタク思想とオタク地獄とラブコメと萌え4コマ漫画

ぎんしお少々最終回を読んだ

 

 

読みました。今読みました。

 

いつもTwitterに書き殴りますが、最後なので、最後...そう、最後なんですよね。もうこの初期衝動を好き勝手書き殴って、それを後の世に伝えようと思います。こうして歴史は語られていく。

 

では1ページ目から...

 

カラーページ、めちゃくちゃ良かったですね。本誌を開いて、ぎんしおを探して、見つけた瞬間にもう泣きそうになった。この色味、"ぎんしお少々"じゃん...Diana F+のような青みがかったミントグリーンというか...そういう色...そんな中にも「やあ」「やあじゃないんだよ...」から始まる会話、にこみ先生の漫画だ...にこみ先生の色塗りが大好きみたいなところがあるんですけど、にこみ先生の漫画を...にこみ先生が仕上げている...そりゃそうでは!?うるさい!!!!感動したの!!!!!鈴さんにあたる光も柔らかくて、夏だけど涼しげで優しい空気に包まれていますね。水場...

 

通学路の水場あったな。私はリアルで見てないんですけど...はあー...いい...読み進まねえ〜...もう1回通して読んだのにさ。今後もっとそういう点ありますよね?でも最高...このカラーページ...これが単行本でモノクロになっちゃうの悲しすぎるよ。単行本勢も絶対に今月号は買った方がいい...

 

2ページ目...ちっちゃいこ、鈴村...鈴村さんか!?こういう要素が見れると嬉しいですよね。前にも映っていた気がしますが...あっ詳細はにこみ先生が以前出していた同人誌マメモチアレソレを読まれると良いと思います...Boothにある故...2もあります。

 

booth.pm

 

写真を通して楽しそうに生活を語る鈴さんを見る銀さん...3コマ目の「ちら」がすごいいい。その後のやりとりも含めて、本当に大丈夫なんだっていう感じがいいですよね。嘘だあと言うのもちょっとしたじゃれ合いというか、銀さんから猫でいうところの甘噛みを連想しました。そういえばすぅちゃん(猫)と勘違いされたことがぎんしお少々の始まりでしたね。

 

「カメラ持ってると...しろに見せようとか思うから...」

「あんまり寂しくないんだよ、ホントに」

 

離れていても一緒にいられる、その時間を共有出来る、鈴さんがフィルムカメラを手に取った理由そのものですよね。そうした宝箱を一緒に開ける、まさしく今のシーン...今一緒に開けている...この未来があるという事が大切なんだな。「寂しい」という単語、ぎんしおの妹サイドではちょくちょく出てきてましたね。1巻ではもゆるさんの「さびしい...!」だったり銀さんの「でも、こいつを見ていると」「鈴がいなくて寂しいとか」「全然感じる暇がない」とか。だから鈴さんのこういう言葉が最終回で聞けてなんかとっても嬉しいなって...

 

しかしこのページも色がいい...にこみ先生の絵、光が透き通る感じがとっても大好きなのですが、夏の公園でこうして二人、最高じゃないですか...

 

しかし1コマ1セリフ、とっても贅沢なシーンだ。全部のコマの全部の表情の、全部のセリフがいい。「ふうん...」の嬉しそうな顔も...もう1巻描き下ろしの頃からは全然想像出来ない、お風呂トークしていた時間がこれまでの二人なら、1巻描き下ろしの二人が離れてしまった二人なら、この二人は離れて"少々"変わった二人の会話なんだなって。幾度となく繰り返されてきた双子の会話だけどとっても新鮮に感じる。

 

そして3ページ目...「...なんかちょっと大人になった」そうそうそういう感じが。鈴さんだけじゃなくて銀さんも。でも3コマ目でそこまで変わってないなという安心もあって、本当に"少々"変わった感じ。それがどれくらい大きい変化なのか私にはわかりませんが...とても素敵なこと...

 

話の流れで1コマ目を飛ばしてしまったけど、これも2ページ目で感じたことの答え合わせを即座にやってくれる鈴さんですね..."先の事を思うからか一人でも落ち着いていられる"、これから先離れる事なんていくらでもあるかもしれません。でも直線や木構造みたいに一度交わったら一度分岐したらその先ではもう二度と交わらないなんてことはなくて、何度も何度も交わっていくのでしょう。その繰り返しをやっていくんだなって、むしろこれが二人のスタート地点なのかもなとちょっと思います。だからこれから先もずっと一緒。形は違えど...永遠性...プラトンが尊び幣ブログでも最も重視されているもの、それは永遠性ですが、そういうものを感じてとても嬉しくなりました。

 

あっここ噴水か!!!通学路か!!!今気付いた。遅い。銀さんのいつもの通学路で、鈴さんの学校の話をしていたのか。ああ...いいな...

 

閑話休題。4コマ目から6コマ目の一連で驚く銀さんでしたが...「嘘だあ...」「ふうん...」を見ているとこの事実に驚いていたというよりは告げられた事に驚いているんじゃないかなって感じがあります。「じゃあそう言ってよ...」とはなんか思えないっていうのももう全部知っていて色々解決していて、ただそれらを自分の中で言葉として消化してないだけなんじゃないかって。解決している事に気付いてないっていうか、でもいいんじゃないかな。言葉にしない、言葉で伝えない、そういう所にぎんしお少々らしさがあるって色々なフォロワーが言っていました。確かに、先々月号のかなセツだってそうで、何かが氷解して少しだけ先に進んでも、それを知っているのは察した人と本人だけで、でもそれでいい。

 

そういうのをこの一瞬に垣間見たりしました。しかし言葉で様々な混乱が起きた放課後すとりっぷ、生じた言葉が混乱を生んだり、言葉を生じなかった結果混乱を生んだり...それのコメディ色が鳴りをひそめただけで、やはり言葉の力というものを強く感じます。むしろ洗練されていませんか?人間関係における問題で100%の解決なんてないですけど、その100%でない推し計れない微妙な領域の美しさが見えるというか...いいですね...

 

言葉にする必要がないなんて思わないけど、でも言葉がなくても時間は進む、プラトンも正しい事と間違っている事のちょうど中間に座しているものがあると言っていました。間違ってないけどそれそのものを知らない、理屈は知らないけど技術はあるから適切な事が出来るとか、なんだか似ていますね。言葉には出来てないけどきっとそれでいいしそのまま進んでいく。ちなみにプラトンが出したこういう中間のものはいくつかありましたがそのうちの1つが神と人間の間にある神霊的なもので、愛を司るエロースはそこにいると言っていた気がします。愛は何かを欲求する、欲求するという事は欠けているものがあるということ、神に欠けているものなんてない、エロースは神ではない、でも人間でもない、そんな感じだった気がします。何が言いたいの?愛...

 

そして4ページ目

「なんか...いいもんだね...」

 

いいね。いいよ...本当に...最後にすごい暗い写真を見て双子の会話は終わりです。二人の顔はこのコマに映ってないけど...きっと笑顔なんだろうなって、それはわかります。いいですね。もう言葉に出来ないな。はあ...

 

双子パートは一旦終わり...さあ...一番見たかったものが見れますね。これまで散々言ってきた力の伝播...全てはまほろさんがフィルムカメラを手にした事がきっかけでした。鈴さんは受け取ったものをまほろさんに返しました。それはあのシーン、まほろさんは大変に寝付きがよろしいから...ええと、きっと大丈夫、それを伝えた回

 

まほろさんからカメラを、想いを託され、色々な世界を知る事を願われたもゆるさんは、どのようなものをまほろさんに返すんだろうか、一体何を見せるんだろうか。コンテスト、急に出てきた目標だなって部活モノに舵を切るのかな、という気が最初少ししましたが、でも全然そんなことなかったですよね。2021年8月号でしたっけ?手元にないから確認出来ない...けど、一貫してもゆるさんは「お姉ちゃんを驚かせたい」という想いがあったのだと思います。成長を見せたい?正確な表現はわからないんですが、それがコンテストとして形になっただけで、つまりそういう意味での到達目標はこの先に映るはずの景色...

 

もゆっ!もゆる!もゆもゆ〜...もゆもゆしてきたな。階段に怯えるまほろさんかわい〜夏なのに長袖なのまほろさんらしいですね。サマーカーディガン?膝トークは女子高生しなさそうなのでとっても良いです。会話〜こういう会話が大好き...

 

5ページ目。あと4ページで終わっちゃうんだな...しかし面白いコマ割りだ。すごい...4コマで大コマ使われると嬉しくなっちゃいますね。いやもう、これ小さいコマじゃダメでしょう!!!小さいコマでやるなら写真の1枚1枚をコマとして見せてほしいと思ってしまいます。それは4コマをフレームのように、景色を切り取るようにしてきた本作ならではの願望...でも1枚の写真をこうして並べるというのはまさにセツナさんが教えてくれたことですよね。だからこの大コマが1枚の写真にも思えてきます。ぎんしお少々のこれまでの演出の積み重ねがそう思わせる...私に...

 

映ってる写真、覚えがあるものもないものも、どれもめっちゃいいな...もしかして暗い写真ってあの写真デートで失敗した一枚だったりします?いい...ですね...まあわからないんですけど、映ってなくてもそれも含めて思い出...嬉しい...ですね!!!うわあああかなセツちゃんと映ってる!!!!!!!!!良かったな...かなちゃん先輩の記念日になったんですね...その記念日がしっかりと...証明写真しっかり所持しているのがとっても嬉しいです。この少し切った跡まで含めて..."思い出は小さな欠片でも呼び起こせるものだと私は知っている"なんですよね...綺麗に映っていなくても、大切なカメラで撮ったものでなくても...

 

最初の多重露光のやつがあるのも嬉しいな。1巻ラストでコンテストに出せるかもしれない...って言ってたけど、出したのかな。わかんないですけど、でもこの場にこの1枚があって、嬉しいですよやっぱり。

 

額縁高かったんだよ...うわあ高いよねえ...なんとなく放課後すのダンボールは?あれも結構高い...を思い出しました。お金...かかるね...だので今日も働きます...

 

しかしこのページのまほろさん全部顔がいいな。まほろさんは常にお顔がよろしいですが...2コマ目のその下唇とか...何、何だ!!!は〜4コマ目もいいですね。驚いている。驚いていると思いますよ!!!ああ、この顔が見られた...

 

そして自分の写真を話すもゆるさん...一番最近だから手かげんがわかってる一枚、かなセツのこの1枚でしょうか。あんなに二人を不安がらせていた撮影でしたが...成長...このもゆるさんを見るまほろさんも開いた口が塞がらないみたいになってて、嬉しいだろうな...「そういえばさ...」ここでまほろさんの発言が引用される!?何!?

 

「カメラを持つと景色が特別になる」

 

うわ〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!!!!!!!!それしかないよね!!!もうそれしかないです。この言葉が大好き...ぎんしお少々を象徴する言葉の1つだなって、5話の時点でそう思った。ずっとこの言葉を胸にぎんしお少々を読んでいました。そういう言葉が最後まで伝わってきて感動してしまった。ああ、カメラを託されるシーンを思い出しますね...ぱきョーン...

 

ここでもゆるさんに一言付け加えられるのが最高すぎる。

 

「景色だけじゃなくて...起こった事とかも全部...特別に出来るから」

「もっとホントだった」

 

この言葉を聞いたまほろさん、「そっか...」ですけど、いい...いいですね。きっと、ずっとこの瞬間が見たかったんです。もゆるさんはまほろさんから受け取ったものを、まほろさんにどういう風に返すんだろう、それが、今ここで見れましたね。ああ...最終回か?最終回だった。ウワ〜!!!!!!!!あああ...でもとっても良かったですね...今もゆるさんののセリフについてあれこれ言おうとしました。でも「全部特別に出来る」なんですよ。全部なんですよ。例えば...みたいな具体例、本編を見れば枚挙に暇がないんです。でも、もう知ってる。ここが特別になったあそこが特別になった、そういうのじゃなくて全部なんだ。そしてまほろさんも「そっか...」の一言なんですよ。だからもう、言える事なんてないよね...我々に...

 

ぎんしお少々、言葉になかなかしない分、こうして言葉にされた瞬間の重みがすごく強いです。そしてその瞬間に同量の言葉で返したりしてないのが、いいなって思います。でも今月号の鈴さんの言葉、もゆるさんの言葉はそれぞれしっかり銀さんに、まほろさんに届いていると思います

 

うわっ6ページ目に入ってた。でもこのページ最高...いやもう全部のページが最高なんですけどね。そして合流...いいですね。手を振るもゆるさんかわい〜...

 

スマホで撮ってきた、ってさっきの大コマみたいな感じなんでしょうか!!!そういう意図があったのかないのかは知りませんが...そういうコマ割を写真のように扱う演出が、最終回でも見れた気分になっておきます。いい一枚だな...三次撮影...「そのような取り決めはしてなかったので...」めっちゃ最高じゃないですか!?「寂しそうな顔をしていたので...」を思い出す。もゆしろのこういう対応もあんまり変わってないな。最高!!!!!!!2,3ヶ月の付き合いでそう何でもかんでも変わりませんね。「話が違う!」こういう事を言っているときのもゆるさんのなんとも言えない顔が大好き。

 

7ページ目だァ〜〜

えっ若葉谷さんも来てくれるって?流れが謎で笑っちゃった。本当に謎...まあ、いいか...2コマ目誰も納得してなくて笑っちゃった。序盤で猛威を振っていた鈴さんパワーを思い出すね...

 

「写真の事色々手伝ってくれたんだよ」

 

あっ、やっぱりそういう事も伝えてなかったのかな、もゆるさん。まほろさんにずっと、今のもゆるさんを見せてあげたい、同好会に入ったりしなくても友達に囲まれて自分なりに写真を楽しんでいる、世界を楽しんでいるもゆるさんを見せてあげたい...それはまほろさんが進んだとは違う道で、だからこそまほろさんから受け取った言葉を再びまほろさんに返せたんだと思います。だからこそ私はこういうシーンが見れる事を信じられていました。でもこれは読者だからで、まほろさんは知らなかったはず...だし実際知らなかったのでしょうか。

 

若葉谷〜硬直...そうです、これが"もゆるさんの写真を手伝ってくれた人達"ですよ...!

 

ああ、若葉谷とまほろさんが会話している...どういう会話なんだろう。まあなんでもいいか。いいか。本人にとってのみ重大イベントですからね。いいよ。大事なのはそう、良かったねまほろさん...あえっ、鈴さ、鈴さん...!!!こそっ...ああ...言ってあげたかった。誰かに言ってあげてほしかった、良かったねって。それを、言ってくれるの、鈴さんしかいないよね...!!!言ってくれたんだ。良かったね...まほろさんにもそういう事をちゃんと言ってくれる相手がいるんですよ

 

「うん」

 

嬉しいな...良かったな...こんないい景色、いい景色だ...すごく素敵な景色...そう7ページ8コマ目...ああ、泣きそう...皆良かったね...ここにいる皆がさ...

 

最後の8ページ目...

 

吹き出しに絶妙に隠れている超御満悦な若葉谷セツナで笑ってしまった。笑うシーンではない。もゆ(ちょい)、もゆ(ちょい)...

 

また記念日が..."記念写真"...まほろさんは「記念日になったんですね」の下りとか知らないはずだけど、でも、流石ね...とっ撮りたい...!まほろさん記念。そうですよね、何記念って言うならまほろさん記念日です。今日はまほろさん記念日。祝日として制定しましょう...ちなみにまほろさんの誕生日は6月1日です。

 

「お姉ちゃん分かる?」めちゃくちゃ最高。もうこんなに使えるようになっているんだなあ...元の持ち主私だからね...?とか言ってるけど、嬉しいだろうな。「ミスったもう一回!」「だから言ったじゃん!」「お前もよくやる手口だろ」手口wwwwwwwww「切ってください」も笑っちゃった。トイカメラのわちゃわちゃ感最高〜そして最後のセリフが「やっ!やだ!」なのがすごい最高だった。あ〜終わってしまった。完結してしまった。

 

でもこの終わり方最高ですよね。にこみ先生らしいし、トイカメラらしいし、ぎんしお少々らしい...ちなみに放課後す最終回の最後のセリフは「やめてください!!」でした

 

改めて最終回、最初から読んでみると、やっぱりいいな...え...たぶらかしたの?

 

また7000文字書くんですか?そうなんですよこの時点で7000文字あります。でも...初期衝動、とりあえずは出せたかな...

 

結びの言葉とかも書いていたのですが、これはしかるべき所に書こうと思います。本当に楽しかったね...この2年間...