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【啓蒙】きららラブコメを読もう

本記事はまんがタイムきららAdcent Calendar 2021の10日目の記事です!今年も開催ありがとうございます。すごいですね全日埋まっている。落とすわけにはいかない

 

adventar.org

 

そしてきららラブコメの話をしている方が既にいらっしゃいますね。いやあ素晴らしい。やっぱり人類はきららラブコメを求めている...はい、きららラブコメの話をします。

 

さて、一応私はきららオタクみたいなことをしており、きららオタクの知り合いもそれなりに多く、きららの話をよくしているわけですが、「このところあまりきららでラブコメを見ない気がするね」という話を最近*1見かけました。実際そうだな〜と思います。

 

私はきららラブコメが好きです。だからこそ

 

 

「きららでラブコメが読みたい!!!」

 

 

しかしこの願望を公言したときに「それはお前がここ数年きららを購読していて、きららオタクに類する存在を続ける時間を通して得た、"きららだから"という盲信的発言なのではないか」といった意見を頂戴するかもしれません。

 

「ラブコメが読みたいなら他の雑誌を購読しろよ」という意見もありそうです。それはそう。だからこそ"きららラブコメ"と言った理由を私は述べるべきです。

 

正確には日常系ラブコメ*2と称するべきかもしれません。日常系ラブコメという単語はフォロワーから教えてもらいました。

 

通常の日常系ラブコメの定義は知りませんが、以下で語る事は私がラブコメで見たいものです。何を描写してほしいかを説明することが、何を中心に描写される作品が好きかの説明にもなるはず。そしてそれは私の言う"日常系ラブコメ"の定義になると思います。

 

 そして同時にまんがタイムきららがそういった作品が掲載されるに適した雑誌であるということを話していきましょう。これらについて語ることを冒頭の意見への返答としましょう。

 

あと後半にオススメのきららラブコメを置いておくのでそっちのリストを読んでください↓

 

 

 

それではやっていきましょう。クソポエムを・・・

 

そもそも、ラブコメの何に我々は魅力を感じるのでしょうか?私が何か1つ答えるとするなら、世界が変わるという事です。当たり前だった日常が恋によって変わる。それは恋をすることの喜びでもありまた見ていて楽しい点でもあるでしょう。

 

例えば朝支度をするときに、鏡の前で好きな人の事を考えてちょっとだけ支度が長引いてしまうとか、恋を応援してくれる友達に放課後相談するとか、恋を起点にした楽しいエピソードって枚挙に暇がないと思うんです。こういうエピソードはとても魅力的です。

 

ところで、きららは日常を描くのに適したフォーマットをこれまでに完成させてきたと思います。もちろん例外もありますが、誰かが戦ったり、熱い友情を語り合ったり、強い物語性がなくとも日常で変化する人と人との心の機敏を描いてきた漫画雑誌の1つでしょう。そして強い物語性がなくともそれはとても面白いものであるとはご存じの通りです。

 

いわゆる恋愛モノが友達から恋人になるまでを描いているなら、友達未満だった関係が友達以上の、親友みたいな関係になるまでが面白いものであったとしても不思議ではありません。そしてそれは多くの場合日常を通して時間が重ねることで成就される。そしてこれはおそらく私がきららに求めているものの1つです。いわゆる日常系漫画の人間関係の変化っておそらく多くがこういう感じで、とても魅力的ですよね。

 

そしてただ過ごす日常に1つとして同じものがないからこそそれは面白いし我々の興味の対象となるわけです。

 

昨今、きららの破壊という理念が語られますが、こういった強い文脈を排した上でのある意味とても素朴な*3人間関係を描くという他の雑誌ではなかなか出来ない魅力は捨ててほしくないものです*4。それはさておき。ラブコメの話でしたね。

 

こういう文脈で見ると、先に述べた、恋によって日常が変わるという変化は、当たり前の日常をただ描写することでしか描けないのではないかと思います。

 

何故なら、恋愛イベントが発生する、好きな人の前にいる時間というのは恋をしている人間にとっては非日常だからです。あなたの一挙一動が気になって仕方がない、そういう時間っておそらく日常とは縁遠いですよ。こういう非日常は日常の変化ではない。

 

だからこそ、フォーカスするのはそうでない状況全般ということになります。それはつまり当たり前の”日常”です。そういった日常を描く作品に適している雑誌がありましたね。そう、まんがタイムきららです。

 

私はラブコメを見る上で、恋をして変わった世界を見せてもらいたい。甘い部分も苦い部分も全部。好きな人の前にいる時間なんて多くの場合幸せでしょう。特別な時間でしょう!そうでない部分こそ恋の喜びが見れる・・・!!!

 

「恋は盲目」いい言葉ですね。そのレンズは写す範囲が狭くなった分、きっと多くのものをより綺麗に詳細に捉えるでしょう。今まで過ごしてきた世界が色鮮やかに変わってしまう、それが幸せをもたらすかもしれないし不幸をもたらすかもしれない。でも、そんな世界が私は見たい。その変化したレンズを通して見た今までの世界が。

 

そういう少し変わったいつものあなたは、好きな人の前でドキドキしているときの姿と同じくらい誰かに恋する存在として魅力的だと思うのです。

 

 

というわけできららでラブコメを読みたいという想いは私が見たいものと照合したときに必然性を伴って現れる願望なわけです。

 

もちろんきららだけがこういう漫画を持っているわけではありません。そういうことを言い出したらそれこそ妄信なんですけど、ただ、やはり最近はきららラブコメが少ない気がします。きららの改革が叫ばれる昨今だからこそ、ラブコメを見せろ!と言いたいですね。

 

まとめると、

・恋が変えるものは日常でありそういった日常の変化は"好きな人に話しかける"、"デートする"、"告白する"、といった恋愛イベントと同じくらい魅力的

 

・そういうものを余談的でなく1つのエピソードとして数多く描写してくれる作品を日常系ラブコメと呼びたい

 

・こういった日常系ラブコメが掲載されうる雑誌といえばまんがタイムきらら・・・!?きららラブコメを読ませてくれ

 

つまるところ私はラブコメで男共が集まってわちゃわちゃしているやつが好きという事です。ビバ日常。恋バナ未満の恋バナをしろ!!!

 

言いたいことがほどよく短くまとまったのではないでしょうか。長い文章に付き合わせても申し訳ないですし、私の好きなきららラブコメを布教します。読んでくださいな

 

 

1.箱入りドロップス

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いわずもがな、きららラブコメの金字塔ですね!読み返していたらもう良すぎてしまう。あまりにもいい。最高の群像劇ラブコメ*5です。超絶箱入り娘だった西森雫が高校生になりはじめて経験する一人暮らしを見守ることになった春日井陽一、そんな二人を中心に3年間が描かれる・・・といった感じのお話。

 

この漫画、恋に気付くまでにとにかく時間がかかる。でもそれがいいんですよ。本当はきっと、もっと前から恋をしていて、それを自覚するまでがすごい長い、その期間を含めての3年間を是非とも読んでもらいたい。時間が育む関係の極致はきっとこれ...読みました?読みましたら次に行く場所は決まりましたね。そうまんがタイムきらら展...

 

もう読んでる最中で3回くらい泣いちゃったな。あああ...こんな怪文書で物語を知るのもったいないんです!!!読め!!!!読みなさい!!!!ふとした出会いで世界が変わるということを実感しろ!!!!!それが恋だということを!!!!!この何気ない3年間を読んでくれ...!!!!!!はぁー!目がつぶれる!!

 

後日談みたいなのがまんがタイムきらら15周年記念特別小冊子や、まんがタイムきらら展の展示で描かれたりと最終話後もちょっとあるので、読まれたらなんとかしてこっちも見てもらいたい所存です。

 

啓蒙なのでネタバレはしません*6が今回の文脈で好きなコマを貼ります。

 

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1年2年と新学年が始まる度に雫さんは桜に何かを祈っているのですが、3年目だけはついにそこまでの効果がない事を知り何も祈らなくなります。成長?その一方で春日井は3年目だけ同じクラスになれることを祈っている・・・というちょっとしたシーンです。いい・・・5巻という終盤のシーンを引用してしまって申し訳ないんですけどなんというか、こういう、雫さんと出会わなければこういうことを春日井は絶対にしなかったんだろうな、という描写が結構多くて、なんというかまさに世界が変わっていく感じ。1巻だと海に遊びに行って貝殻に雫さんを重ねるシーンとか...そのうちの1つがこれです。それはきっと恋だけの力ではないかもしれません。でも確かにそこには恋があるのです。ちなみに明確に意識した恋の力は彼をもっと豹変させることになります。

 

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グッドラッグマイフレンド!春日井の親友の相ノ木とのやりとりがめちゃくちゃ魅力的なのでそれも読むときは楽しんでほしいな。楽しんでほしいも何も読めば絶対に楽しめますよ。そしてこっちはこっちで大恋愛を繰り広げてくれます。

2.JKすぷらっしゅ!

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恋する女の子は好きですか?私は好きです。恋する女の子はかわいいので・・・そしてそういった概念に思いを馳せたとき私が思い浮かべる漫画を紹介しようと思います。表紙からしていかがわしく、内容もスク水が制服という高校に転校してきてしまった汐女かなたちゃんの新しい学校生活・・・という、なんというかかなりイロモノな印象を受けると思いますが、しかしこの漫画、本当に超王道の正統派ラブコメだと私は思っています。いや連載中はJKれずせっくすとかJK.lzhとか言われていたような気がしますが...間違ってはいない。

 

これはまあ100回くらい見る流れなので書いちゃうけど、鮮水高校は水泳の授業が多い一方でかなたちゃんは水が苦手なんですよ。なんでか澪花ちゃんに抱きしめてもらうと水に入れるので彼女たちは至る所でくっつきます。とにかくもうすごいイチャイチャっぷりを延々と披露してくれる。そんな日常が幸せじゃないわけないんですよ。次は結構終盤のシーン。

 

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しかし恋とは幸せなものですがつらさも伴うもので。そういったつらい部分を含めて全力で恋する女の子の可愛さを描いていると思います。もう100のイチャイチャを詰め込んだ感じなんですが、つらい部分はその反動も大きく、そしてそこからまたイチャイチャに回帰出来た時の反復はまたあまりにも良い。後日談は作者の春雨先生がpixivなどで公開していましたが・・・すごいですよ!すごいので読んでくださいね。あんなつらい表情を浮かべるまでに誰かを好きになった女の子がこんな風になったんだなあというか。

 

www.pixiv.net

 

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まあでも大体こういう感じのノリで読んでもらえるのがいいと思います!!!本当にいいラブコメなのでとてもオススメです。恋してるな・・・これシラフじゃ耐えらんないわ

 

3.にーにといっしょ!

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これはあんまりラブコメって感じじゃないんですけどオススメのやつです。兄と妹の二人暮らしを淡々と描くお話ですが...幼馴染のみくもちゃんがとてもいいんです!まだにーにといっしょ!は連載中なのでこの恋愛未満の感情がどこに行くのかはわからないんですけど・・・そういった形容しがたい感情も含めて描けるのが日常系という文脈のいいところです。

 

基本的に兄妹のアホなやりとりを描くという内容で、それをたまにみくもちゃんが見守るという構図ですが、兄貴(名称不明)に気があるようで今の変化を恐れてそれを否定しているというか、そういった日々の中でも少しずつみくもちゃんが赤面する回数が増えている気がして今後がとても楽しみだったりします。見れるといいな、最後まで。きらら本誌の巻末はこの漫画に任せていたい・・・!

 

2巻のカラー書き下ろしは良かったです。本当に・・・

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こういう感じの感情の揺れ動きが大好き。そしてそれを囃し立てる周囲もなんかとても好きですね。この感情を成就させるのが本人にとっていいのか悪いのかなんてわかんないですけど、トータルハッピーなところには行ってほしいな。今後・・・妹のまいちゃんはきっと喜んでくれると思・・・う?わかんないですね。家族同然で円満な人間関係ってある意味人間関係の変化の最終形態の1つかもしれないですし・・・でも人間関係は常に流動的であるものとも思います。そういうわけで目が離せない人々って感じもある。

 

ブコメって感じではないんですけど、私は結構ラブコメ的に読んでる時があってとてもオススメです。ゆるく読めて楽しいです!!!まいちゃんの友人のともちゃん側も愉快な人間関係をしていますし・・・あとこれ帯差分が好きなので写真で貼っておきます。帯~電子書籍に収録してくれ。

 

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4.あっちこっち

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あっちこっちはなんというかお話の要約が難しいのですが、仲良しの皆で毎日楽しく遊ぶ中にたまにラブ要素が見え隠れして・・・みたいな感じのお話です。仲良し!伊御さんが格好良すぎる。朴念仁と言われながら全員に鼻血を出させるような振る舞いを高頻度で発揮します。そりゃ惚れる・・・そして動物に好かれすぎている。サバゲーとか雪遊びとかで発揮される登場人物全員の謎ハイスペック等々とても楽しい漫画です。

 

ブコメ要素はてれりこてれりこですが、私は本人達の進みが遅すぎるので本人達のいないところで繰り広げられるやつがとても好きです。これは伊御さんのラブコメに気付いてしまった榊。

 

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ブコメの当事者がこのコマにいないところがいいですね。見ててこっぱずかしくなるようなもどかしくて甘酸っぱい恋愛の本番はあっちこっちではこういうところにあるんですよ。叫んでこそ青春!!榊も青春するといいよ。恋心は景色を赤く染める-----

 

あっちこっちは本当に群像劇なので当事者のいないところで恋愛が語られたりあるいは一切語られなかったり、それでいて直接会っててれりこしたり色々な方向性から恋愛を見せてくれるなあという感じがあります。熱いかけひきとか全然してないと思うのですが、それでも恋愛の切ないところも幸せなところも鼻血が出そうなところも語ってくれます。進展はとても遅いですが・・・!邪魔する人がいないっていうのも幸せですよね。一生このぬるま湯に浸っていたい気もしますが、そういう中でも確かに進むものはあって、そういうときに上の榊みたいな事言うといいですよ。

 

 

 

5.ブレンド・S エクソシストと首輪の悪魔

他に、ブレンド・Sとかエクソシストと首輪の悪魔とかそういったきららラブコメも推していきたい。これらはあんまり上で語ったような日常系ラブコメじゃないかもしれないですけど

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ブレンド・Sもアニメ化した作品の1つですね。本ブログでもあれこれ言ってきました。喫茶店ティーレの店長、ディーノが桜ノ宮苺香さんに一目惚れして自身の営む喫茶スティーレに勧誘してバイトしてもらい、始まるスティーレでの生活・・・みたいな感じです。ちょっと特殊な喫茶店で、それぞれ与えられた属性になりきって接客するというメイド喫茶の亜種みたいな感じです。店長は無事苺香さんを射止められるのか!?他スタッフ内でも恋模様があったりします。そして何より秋月くんがかわいい!きらら公式に一番カワイイと言われた男です。

 

 

 

男の恋バナが好きです!ブレンド・Sでは店長、秋月くん、ひでりきゅんの3人がよくわちゃわちゃやっていますし、あっちこっちでは伊御さん、榊、京谷という男3人がだったり、箱ドロの春日井と相ノ木の2人もここに入れたいですね。ラブコメの男共がバカやってるのが大好きです。そういうのが好きな人にはこれらの作品は強くオススメ出来ます!

 

エクソシストと首輪の悪魔は現代が舞台のちょっとファンタジックなお話。適当に悪魔を召喚して祓うのが趣味という性格が超絶悪い神父、秀翔がアルマを召喚してしまい、なんかなあなあで同棲生活が始まるという流れです。きゅん。夫婦漫才か?夫婦漫才です。これも例にもれず男共が可愛すぎる...これは急に人間関係が増えて最悪になった秀翔さん。

 

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この漫画の人間関係、大体こういう感じです!いや結構いい感じにはなるんですが・・・まあ遠巻きから見て今日もやってるわねうふふみたいなノリで見るのが良いと思います。あとシュリちゃんがとてもかわいいんです。当ブログにはシュリちゃんが可愛いというだけの記事があります。伝わってくれ!熱意!

mgtohakari.hatenablog.com

 

 

敬具

*1:この記事を最初に書こうとしたのは8月くらいなので多分6月くらいの出来事である

*2:この単語でググったらオススメの日常系ラブコメのページとかが出てきましたがそれはなんか違くない!?!?!(主観)と言う感じの作品も多かったのでここで言う日常系ラブコメという単語と世間一般のものは別物と考えてください

*3:しかし本質的な

*4:私情

*5:きららラブコメは群像劇的なものが多い気がします。それは誰かの日常は特定の別の誰か視点で語られるものではないからと思います

*6:本当は最初から最後まで話をしたいのを血の涙を流しながら耐えている。なんでこんなテーマ選びをと今超絶後悔している